必達の観光スポット
花蓮の田園風景の中を散策
鯉魚潭は寿豊鄉池南村鯉魚山の麓にあります。東側に鯉魚山があるため鯉魚潭と名付けられました。紅面鴨(ラバーダッグ)と夜間の光と水のショーを始めたことで、花蓮を訪れる旅行者が必ず立ち寄るスポットとなりました。
鯉魚潭周辺には「鯉魚潭自転車道」、キャンプ場等のレジャー施設が整っているので、家族揃っての休日に最適。名物料理の「活跳蝦」も人気です。ここでは歩みをゆるめて過ごしましょう。
毎年8月から9月はワスレグサが六十石山を黄色に染め上げます。見晴台からワスレグサの花畑を見渡すと、縦谷の壮大な景色に溶け込んでしまいそうです。
「ワスレグサ祭」の期間中は交通規制が行われ、一年で最も混雑する期間です。六十石山の落ち着いた風情を味わいたいなら、冬がお勧めです。冬季の花東縦谷は菜の花の季節です。谷を埋め尽くす黄金色の花の海。その光景は忘れられない思い出となるでしょう。
かつて「小上海」と呼ばれるほどにぎわった「林田山林場」は日本式の発音で「もりさか(森坂)」とも呼ばれ、八仙山、阿里山、太平山に次ぐ、台湾で四つ目に規模が大きい林場でした。
時は流れ、林田山に昔のにぎわいはもうありませんが、敷地内には森林伐採用の器具、古い消防用物等の豊富な文物が残っており、「林田山林業文物展示館」に展示されています。隆盛を誇った頃の林業史をうかがい知ることができるでしょう。
毎年3月から8月は「富源森林遊楽区」でチョウを見るには絶好の季節です。ここではアオスジアゲハ、ツマベニチョウ、ジャノメチョウ等30数種のチョウが見られます。3月から5月、9月から11月には、タイワンボタル、タイワンマドボタルを見ることもできます。夜の帳が低く垂れ込めると、草地や林でホタルの光が点々と灯り、その幻想的な光景に誰もが感動を覚えるでしょう。
「富源森林遊楽区」は親子で自然に親しめる生態学習園区です。露天温泉もあるので、温泉につかりながら、森林浴もできます。
花蓮光復鄉の馬太鞍湿地は天然の沼沢地で、鳥類、カエル類、底棲性魚類など豊かな自然の生態が息づいています。
ここに暮らすアミ族の人たちは、「巴拉告生態漁法」と呼ばれる独自の漁法を編み出し発展させてきました。ここでは自然の生態について学べるだけでなく、獲れたての魚やエビ、吳郭魚の塩焼き、名物の石頭火鍋でアミ族風の美食を楽しむことができます。
瓦拉米遊歩道
全長約13.6kmの「瓦拉米遊歩道」は日本統治時代に開かれた「八通関越嶺道」の東側の一部分です。入口では秀麗な南安瀑布がお出迎えです。遊歩道には緑のタマシダが繁茂し、低海抜の広葉樹林とスギの原生林もお伴してくれます。またこの辺りでは、さまざまな鳥類、昆虫が見られ、山景も美しいので、あらゆる年齢層に適した遊歩道です。
スローシティ台東のゆったりライフ
視野が開け、卑南溪谷の田野風景を一望できる鹿野高台は、空域活動に適した場所です。每年6月から8月は、鹿野高台で熱気球を楽しむには絶好の季節。ゆっくりと空へ昇っていく熱気球に乗り、花東縦谷の美景の中で、熱気球の躍動感を味わいましょう。
「利吉悪地」は台東市北部の郊外、卑南溪の畔にあります。「利吉月世界」と呼ばれることもあり、「台東の地質的国宝」と賞賛される利吉混同層の所在地です。
「利吉混同層」は顆粒が極めて小さい泥岩でできています。泥岩は隙間が小さく、通気性と滲水性が悪いため、この獰猛な風貌の悪地が形成されたのです。木敷き道を通り「利吉悪地」へ入ると、天然の地質史展示ホールに足を踏み入れたかのような不思議な感覚に襲われるでしょう。
伯朗大道
台東県池上鄉の水田に挟まれた小道は、缶コーヒー「伯朗咖啡」の広告がここで撮影されたことで一躍有名になり、「翠緑の天堂路」と呼ばれるほどです。
風に揺れる稲穂は春の緑色が、季節の移り変わりとともに黄金色に変わります。遠くには高さもまちまちに重なる山並みが見え、絵葉書のような美しい写真が撮れると評判です。都会の喧騒を離れ、広がる稲田の小道を自転車か徒歩で行けば、心の安らぎが感じられるでしょう。
大坡池はもとの名を「大陂」、または「大埤」と言いました。内陸淡水草沢地で、「池上垂綸」として「台東十景」の一つに数えられていたこともあります。
自然環境がよく守られているため、動植物等の生態資源が豊富。周辺には環湖遊歩道と自転車道が設けられ、大坡池の景色を愛でながらくつろぐことができます。台東でサイクリングを楽しむにも、リラックスするにもぴったりの場所です。
鸞山部落は海岸山脈南端の都蘭山にあり、現在台湾で最もよく保存された楠榕混生林帯を擁します。部落には柵もなく建物も電力施設もありません。映画「アバター」の世界のような天然の森林博物館です。
ガジュマルの絡み合うたくましい気根は、もとの枝が枯れてしまえば、それに取って代わります。その様子は樹木が移動しているようだとして、ここのガジュマルは「歩ける樹」とも呼ばれています。
武陵緑のトンネル
「武陵緑のトンネル」は台九線の武陵セクションにあり、全長は約4.5kmです。道の両側では密生するクスノキとモクマオウが陰をつくり、日差しを防いでくれます。ここでは毎月第二土曜日に「2626バザー」が開かれています。
行き交う車が少ないので、自転車に乗ったり、一休みしたりするにも最適です。木の葉を通して差し込む日の光、さわやかな涼風が心地よさを届けてくれます。