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第1回「食卓で部落旅行」 「田んぼの足跡の食卓」から感動が始まる

更新しました:2019-01-08

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第1回「食卓で部落旅行」 「田んぼの足跡の食卓」から感動が始まる

「一日一食」を部落紹介のコンセプトとし、花東縱谷国家風景区管理処が開催した縱谷原遊会「食卓で部落旅行」が、花蓮の織羅部落で始まりました。台湾各地から情熱を持った50人近い旅人が乗り物でやってきて、秋口の残暑の中、袖をまくって田んぼの泥に入り、互いに助け合いながら稲を刈りました。田んぼの間では現地の食材を調理して楽しみ、部落のおばあさんに伝わる古い民謡に耳を傾け、素晴らしく革新的な部落旅行を体験しました。

新しいタイプの花東縱谷部落旅行を創造するため、2018年に花東5つの部落が共同で「食卓で部落旅行」イベントの立上げを発表すると、すぐに申し込みがいっぱいになり、ネット上でも話題となりました。「1つの食卓、1つの物語」というコンセプトが人々の支持や賛同を呼び、部落ごとに異なる文化の宝を自身で体験したい人が多いことがわかります。この旅企画のポイントは、豊かで厚みのある花東縱谷の自然環境や、人と文化の歴史が織り成す物語を旅人にその身で感じてもらうこと。食材集め、調理など、企画・実行すべてに現地の住民たちが参加。部落の伝統を受け継ぐ機会となり、イベント準備、パフォーマンス、司会など様々な場面で部落の新世代が参加する姿が見られました。

このユニークな田んぼ食卓イベントは、部落のおばあさんたちに代々伝わる農夫の食事歌謡ショーで幕が開かれました。お年寄りたちの素晴らしい歌を思い出に残そうと、旅人たちは携帯電話を取り出して録画していました。献立の内容は、金鐘奨(台湾エミー賞)を受賞したアミ料理の達人、陳耀忠氏を招き、部落と共同で企画。米、金多児たけのこ、クズウコンなど、織羅部落独特の作物を十分に活用し、天地の気候環境へ対応する農民の知恵、田畑での勤勉な栽培、漁師が秀姑巒渓で魚を獲る際の思いが深く込められています。各料理のビジュアルにも、自然から得た要素がふんだんに取り込まれ、竹編みの皿、クズウコンの葉、季節の花や果実などが並べられて、原住民部落の日常生活の美学を表現。旅人は食事を通し、織羅部落のアミ文化と、小規模農家が互いに助け合うという理念を味わいました。豊富で多様な現地の作物の味を楽しみ、激しい日差しの中で汗をかき、また米彩絵(米アート)や情人袋(原住民のバッグ)作り体験など、食卓旅行という精神を十分に表したこのイベントにおいて、最高の思い出となったことでしょう。

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