花東縦谷国家風景区

清らかな空気はいつだって人の心をのびのびさせてくれます。せかせかした都会の暮らしを離れ、バスに揺られながら縦谷を旅。身も心も自由になれる小旅行はいかがですか？きりりと禅を感じる寺院を訪ね、鯉魚潭や豊かな自然の生態を残す秘境で森林浴。懐かしさとモダンが共存する創意文化園区では新しい発見があなたを待っています！

 

 

ルート：

【DAY 1】

慶修院
花蓮の三級史跡「吉安慶修院」は日本統治時代に建てられ、台湾で唯一、完全に保存された日本式寺院です。前身は真言宗高野派「吉野布教所」でした。日本統治時代に台湾へ移住した日本人にとっては、信仰の拠り所であっただけでなく、医療施設、学び舎、葬祭などの機能も兼ね備えていました。
境内では弘法大師、不動明王、毘沙門天を祀ります。慶修院の本体建築は日本の伝統的建築様式を踏襲し木造が主。屋根は日本式の四注攬尖で、四角の銅板で作られた「宝形造」の屋根、部屋の後方に伸びる「布教壇」が特別な注目点です。庭園内には草木が生い茂り、静かな環境で、禅の雰囲気が感じられます。

鯉魚潭風景区
花蓮寿豊にある鯉魚潭は、花蓮地区で最大の内陸湖。山に囲まれた水辺の景色は魅力的で、地元の人にも行楽客にもよく知られた景勝地です。
「花東縦谷国家風景区」の最北端に位置し、木瓜溪と花蓮溪の支流により作られた堰き止め湖で、すぐそばに佇む山の形が鯉に似ていることから、この名がつきました。地元では「鯉魚山上には鯉がおり、鯉魚潭では水中を泳ぐ」と俗に言われますが、実にぴったりくる表現です。

雲山水
ここは家族そろって楽しめるレジャー農場です。約四ヘクタールにも達する「夢幻湖」。その澄み切った湖水は底が見えるほどです。たくさんの種類の魚が暮らしており、そのため小魚を餌にする多くの鳥たちも飛来し、またここに生息しています。生態観察に興味がある方にもおすすめの旅先です！

農場内にはシュロ科の植物がたくさん植えられ、広葉樹林もあり、また季節毎にさまざまな花が艶やかな姿を見せてくれるため、年間を通じて違った自然の表情が見られます。ここでは木々が色づくと、撮影愛好家や写真好きの行楽客が途切れることなく訪れ、季節の装いをまとった自然を切り取っています。その写真の美しさに驚き、また訪れる人が増えると言った具合です！ここは台湾でヨーロッパのような景色が撮れると評判の秘境なのです。

旧酒廠（酒造工場）創意文化園区

「花蓮旧酒廠」を改修して設立された「花蓮文創産業園区」は文建会が台湾で推進する五大文化創意産業園区の一つです。花蓮市内の一等地にありながら広大な敷地面積を誇り、往時の醸造所がそのままの姿で園区内に立ち並んでいます。これら醸造所は、創意文化を「醸造」する香り高い場所へと生まれ変わったのです。素朴な建物が過去の風貌を際立たせ、写真を撮るにも散策するにもゆったりできるところです。
園区内の建屋はアートスペースに変身しており、レトロな表情の下に先進的な文化を包み込んでいます。展示場、小劇場、倉庫、事務所など、どれも懐かしさと現代感を兼ね備えており、花蓮のアートイベント発祥の地となっています。花蓮を訪れたなら、ぜひお立ち寄りください。芸術との思いがけない出会いがあるかもしれませんよ！

交通部観光局「台湾観光バス」ツアー：料金は「台湾観光バス」にお問い合わせください。

ルート：市内ホテル/台鉄駅 ➜慶修院（休館の月曜日は「開心農場」または「東華大学」へ）(11.9K)➜鯉魚潭風景区(13.9K)➜雲山水夢幻湖➜旧酒廠創意文化園区(21.4K)➜台鉄駅/市内飯店

湖をめぐる自転車/歩行者道の一部は省道で、やや傾斜があります。
山道では路面の滑りや下り坂でのスピードの出し過ぎにご注意ください！